「わー!大きい!」



愛華は開いた口がふさがらないようだ。



そんな愛華を見て恭祐はにこやかに笑っている。







しばらくすると生徒がぞろぞろと出てきた。



次々に高級車が門の前に止まり、生徒を乗せると走り出す。



お迎えラッシュ。



どうやらこの学校の生徒は毎日高級車で送り迎えをしてもらっているらしい・・・。



毎日自転車で汗をかきながら30分かけて登校している私とは大違いだ。





友里香さんもお嬢様なのかな。






私の頭の中は彼の“彼女”の友里香さんのことでいっぱいだった。