「…稟歌ちゃん…」

「響也…のお母さん! 響也は? 響也は? 会わせて下さい」

「響也は…亡くなった。」

 私は聞きたくない言葉がちゃんと聞こえてしまったのだ

「あのね…響也が稟歌ちゃんに渡してって…残した手紙なんだけど…はい」

「…。」

 私はめくった。