俺は大きな欠伸をしながら身体を伸ばす。
PCのやり過ぎで首が痛い。
呻きながら首を回すとコキコキと関節が鳴った。
ボーッとした頭で考える。
“…ここは…何処だ?”
とりあえず記憶を辿る。
俺は…いつもの様にPCに向かって居たんだ。
噂のフリーゲームを集めた裏サイトで…
“隠し”のフリーゲームを偶然見つけて…
クリックしたんだ…《開始》ボタンを…
まだ夕方だったはずなのに薄暗い…
頼れる灯りはスタンドの灯りだけだ。
でも、その灯りだけでもそこが自分の部屋ではないのは判る。
モゾモゾと身体を動かして自分が寝ていたらしいベットから這い出た。