私は刑事の愚かな面を見下ろす。
悔しそうに歪んだその表情は笑えた。
「その刑事、どうしますか?」
「ここで処分するわけにはいかないな・・・」
「では、先生の時と同じ方法で処分させます。」
私は「まかせる」と言い残して部屋を後にした。
その足で研究所セクションのエレベーターを降り地下に向った。
厳重な何重ものセキュリティを抜け、分厚い扉で区切られたその部屋に入ると中心にあるコンピューターが反応した。
“おかえり・・・せんせい。”
「遅れてすまなかったね・・・“シン”」
“悪い人が来たんだね・・・全部見えたよ。”
「さすが“シン”だ!本当に君は素晴らしい!」
そしてそのシステムを生み出した私もまた“素晴らしい”。