わずかに開いた扉の隙間から明かりが漏れてくる。


時折聞こえる話し声で、そこに複数の人間が居る事だけは解った。


ここに来て何日経ったのか、日付けの感覚もない。


後ろ手に縛られている手の平のそれも、もう既に無かった。