「……もう何年になるでしょうか……」

足の痛みに身悶えていた彼が言った。

「7年位じゃないでしょうか」

彼の物になってから。



「まだ、駄目?」

「……駄目だ」

そう答えると、ベッドに倒れこんできて
俺の上に片腕を乗せ、
半分抱きかかえるように寝転がる。


「嫌なら無理強いはしないけど、
 いつになったら、ちゃんと
 俺の物になってくれる……?」

「別に、嫌では無い」

「じゃあ何で?」

首に鼻を押し付けながら、訊いてくる。

嗅ぐな。