「卒業して、俺がどっかで働いて
 まともに稼げるようになるまで待て」

ちゃんと、対等になれたらやるよ。

そう言ってやると、
彼はガバっと、
今度は全身で抱きしめにかかってきた。

「もうさ、俺の嫁に
 永久就職しちゃえばいいよ!」

そう言いながら、
手が服の中へと潜り込んできた。

俺はまだOKを出した覚えは無い。


「愛してるよハニー!」

「くたばれダーリン!」


流石に避けると思っていたのに、
ノーガードで、
俺の脚は彼の急所に当たった。





……俺は悪くない。