肩をトントンっと叩かれた。
びっくりして振り向いたらそこには大学生ぐらいの男の人が立っていた。
「なんか探してんの?」いきなり話しかけられた清奈は声が裏返ってしまった。
「いゃ、ちょっと定期を落としてしまったみたぃで」

声が裏返ったから清奈は顔が真っ赤に染まっていた!

「……もしかして、この定期?」
その男の人の手に握られていたのは正しく清奈の物だった!