ショップの紙袋を二つ抱えて駅を後にした。

駅前の道を真っ直ぐ歩き三つ目の十字路を右に曲がる。

右に曲がると繁華街に出る。夜はネオンで輝くこの通りは朝の今、静かだ。

繁華街を通り、もう直ぐ繁華街を抜けようとしたその時、路地裏から人が飛び出して来てぶつかった…

衝撃で尻餅を付きショップ袋からポーチやヘアアイロンなどが飛び出した。

『いったぁい!!』
何なのよ!!もう!!

文句を言おうと顔を上げた。

一瞬、二人の間を爽やかな風が走り抜けた気がした。