それからあたしは約1ヶ月の間、倉庫に籠もりっぱなしだった。
純には悪いけど、危険な組に出入りしてる人間と一般人を合わせるわけにはいかない。
それを今日、あたしは純に言うつもりだ。
これからどうするかはあとから考えよう。
「疾風(ハヤテ)…今から学校まで乗せていってくれない?」
暴走幹部の疾風に電話した。
『今休憩中なんでいいですけど、俺…帰り迎えにいけませんよ』
「いい。バイクが学校に置きっぱなしになってると思うから…」
『わかりました。なら今から倉庫に向かうんで、外に出て待っててください…』
あたしは疾風との電話を切ると、急いで準備して倉庫の外に出た。