―――数分後。 「オギャー、オギャー」 産まれた……。 そしてすぐ2人目がでてきた。 双子だったらしい。 あたしの目からは自然と涙が出ていた。 蓮次も泣いてた。 双子は男の子と女の子だった。 男の子は“平次(ヘイジ)” 女の子は“優理(ユウリ)” と名付けた。 あたしは平次と優理を抱えてあたしたち3人を包み込むように、蓮次が後ろから手を回してきた。 「守るもんが増えたから頑張らないとな」 蓮次が呟いた。