蓮ママはいつの間にか蓮パパのとこにいた。


すると2人は微笑んだ。



「蓮次……いい人見つけたな」


蓮パパが言った。


どういうこと?



「私たちは本気で反対なんてしないわよ。2人の……とくに愛理ちゃんの気持ちを知りたかっただけなのよ。

愛理ちゃん………子どもを産んで育てていくなんて大変なことなのよ」


「わかってます。でも……」

「堕ろすことなんてできない。母親になる人ならそう思って当たり前なの。だけど、いい?

産む前も産むときもかなり痛いものなの…。そして産んだあとも夜泣きなどで自分の休まる時間なんてないの……。


それでも……産みたい?」



「もちろんです!」


どんなことがあっても覚悟はできてる。


あたしが真剣に蓮ママを見て言うと、ニッコリ微笑んだ。



「その覚悟があるなら、大丈夫ね」


そう言ってくれた。