「愛理の腹の中に、俺との子どもがいる」
「……産むのか?」
「そのつもりだ」
「ダメだ」
やっぱりか……。
だけどあたしはここで諦めたくない。
「確かにあたしたちは結婚してません。まだまだ人として未熟者だし、あたしは親から愛情をもらって育てられてないので、産まれてもちゃんと育てていけるのか不安です。
でも、あたしにはこの子を殺すことなんてできません。子どもは親を選べない……親も子どもを選べない。だけどこの子には……子どもには何の罪もありません。
だから、許されなくてもあたしはこの子を産みます!!」
これはあたしの本心。