“なら守りたいものを作れ。1人でもいいけど、なるだけ多く守りたいものを作れ。

そしてこれからは無意味なケンカじゃなく、『大切なものを守るためのケンカ』をしろ”


……………って。


守りたいものは迅だった。



迅はあたしのため……違うな、あたしのせいで家を出た。

だからあたしは迅を守りたかった。でも、その人の

“なるだけ多く守りたいものを作れ”

…って言った言葉が頭の中でこだましてた。