「根元のとこに座り込んでたら誰かに声をかけられた。“何してんの?”って……。それが迅だった。

これがあたしたちの出会いだった。


それからここでよく会ってた。荒れてたあたしに迅は何も聞かなかった。
それがあたしにとって嬉しかった。

そんなとき、迅から告白された。あたしも迅のことが好きだったから付き合うことになった。

そのときにあたしの過去を迅に、初めて話した。