「そこまでは兄貴から聞いてないから知らない。唯斗さんに聞けばわかる」



実家に絶対帰らないとなると、相当嫌なのだろう…。



「そうか…」


「今日、俺は愛理を頼む……これを言いたかっただけ…。兄貴の代わりにな……」



「わかった」



たとえ、愛理の中に純の兄貴がいたとしても俺は……。


そんな思いを胸に、純と別れ倉庫に戻った。