「愛理を頼む……」


「何でそれを俺に?」


「お前ら…付き合ってるんだろ?愛理の居場所になって欲しいんだ…」



何で俺らが付き合ってることを知ってんだ?


俺、言ってないよな?



「実家は?」


純は目を見開いて驚いていた。



「……何も聞いてないのか?」


「ああ」



こう思えば俺は愛理のこと何も知らないな。



「アイツは実家には絶対帰らない。愛理から直接聞いたワケじゃなく、兄貴から聞いたから詳しい理由は知らないけどな……」


「…両親は?」