「迅…あたしね今日で女龍総長を引退することにした。そろそろ次にバトンを渡していいかな…って思ったの。2人で育てた女龍だから大丈夫だよね――」 それともう1つ…――。 「迅……あたし好きな人ができた。あ、迅が嫌いになったワケじゃないよ。むしろ好きだよ。 あたしはあの時の迅との約束……守るよ。そして、迅の分まで幸せになる。だから迅はそこで見守っててね…」 あたしは“また来るね”と言って倉庫に向かって、バイクを走らせた。