人気のない場所にバイクを止め、争ってる族を遠目で見ていた。
「あの金髪が舞夜龍の総長だ」
あたしは蓮次を指差して言った。
「へ〜…って何で知ってるんですか?!」
「アイツと同じ学校で同じクラス」
「まじっすか!?」
漸は目を見開いて驚いている。
漸と話していて、ふと目を戻すと舞夜龍の面子は倒れていた。
「総長!あれっ…!」
弥結が指差したほうを見ると、相手のチームの1人が刃物を持っていた。
……しかたねぇ。
「…えっ!?ちょっ、総長?!」
あたしを呼ぶ2人をシカトして、舞夜龍たちのところに向かう。