後ろを振り向き、あたしは大声を出してしまった。
「いっくん?!」
あたしに勢いよく抱きついてきたのは、銀神の副総長だった壱輝(イツキ)。
あたしはいっくんと呼んでいる。
「愛理。元気してたか?」
「一応元気だったよ」
いっくんも元気そうだ。
「愛理じゃん!」
他の7人の銀神メンバーも、あたしの周りに集まってきた。
何も変わってない銀神。
でも……、
「あれ?愁(シュウ)がいなくない?」
銀神の幹部だった愁がいない。
「あ〜、アイツはもう少ししたら来ると思うよ」
いっくんが教えてくれた。
相変わらずマイペースな人だな…。