しばらくして迎えがきたから、あたしは目的地に向かう。
「「「こんちわ〜!!」」」
カラフルで様々な形をした髪。
ピアスとか装飾品とかたくさんつけていて、個性的な奴らだけど仲間のことは1番に考えている。
あたしの居場所。
でもあたしは、ある目的を果たしたらここを去ると決めている。
そのときまで誰にも打ち明けない。
あたしは黒の特攻服を羽織った。
背中には真っ赤な目をした銀の龍がいる。
その姿であたしはみんなの前に立った。
数はだいたい100人くらい…。
ここはリンたちと同じ暴走族だ。
総長はあたしだけど、副総長はいない。幹部は弥結と他2人。
あたしは話を後回しにして、走ることに決めた。
みんなは少々、戸惑っていたけどすぐに走る準備に取り掛かった。