「うちのもんが金森組と白山組の組境のフリーになってる地区で、5代目を見かけたらしい。取引をしてたみたいなんだ。

取引幹部のやつが見たって言ってたから、取引してたとみて…まず間違いない。


ただでさえ、純みたいな一般人をこっちの世界に連れ込むことは、相当な危険を伴う。

それなのに組に出入りしてる奴と合わせることは、それ以上に危険なことなんだ。



しかも相手が相手だ。
普通の組ならマシだけど“白山組”という狂った組が相手だ。だから……純は連れていけない。



それにあたしは、今回のことを女龍の傘下たちにも話してない。


このことを知っているのはあんたたち4人と女龍の幹部らとあたし…そして、蜂谷くん……理事長だけだ…」



手短に話を終えた。