三人は、えー…、という表情をする。

すると、どうにか原田の手から抜け出した克が三人に向かって言う。


「我は楓の父親じゃ。まぁ今はこんなナリじゃがな、元は人間じゃ。」


楓と土方がうんうんと頷く。

そんな二人を見て


「土方さん、知ってたんですね。」


と、笑顔の沖田が言った。

おそらく笑顔の裏には、“なんで知ってるか、もちろん説明しますよね?”という言葉が隠されているのだろう。

そして、それが分かった土方は話し出した。


あの夜、楓と克が話していたことを。


その話を聞いたみんなは、辻褄があったことで納得し、

そして…


「総司さん…どうしたんですか…?」


「え?…いや、何でもありません…。」


楓の余命を知っている沖田は、どことなく沈んだ表情をしていた。