一方、屋根づたいに逃げた楓は、ここでは自分が異色だと分かった。


そして……



(……幕末、…動乱の時代、か。)


先ほどの浅葱色の羽織………。



「新選組……だよね。」


誠の下に集った、武士。

いや、武士ではないが、武士よりも武士らしい。と、語り継がれている。




そして楓は自分の服を見下ろす。


この格好では目立ちすぎる。


と、そこに



「チッ。あそこで新選組がくるとはなぁ。」


「あの女、結構な上玉だったのにな。」




先ほどの男二人が来た。