その声に反応して、原田を見てみると


「悪ぃな。試したんだ、嬢ちゃんの覚悟を。」


と、言った。

覚悟がないと、命取りになることは明白。
だからこそ、楓の覚悟を試したんだ、と原田は言った。


「まぁ合格もクソも、もう隊士なんだからと思うかもだがな、一人一人が納得している方が良いだろう?な、嬢ちゃん。」


「はいっ。」


「というわけで、次は新八だな。」


「はいっ。」


「う、ぇえ!?俺!?」


いきなりの原田の提案に元気に返事をした楓。

そんな二人に驚く永倉。


「永倉さん。」


「…うん。」


「何か、私に対する要望とかがあったら言ってください。」


「う、うーん…。」



永倉は唸りながら、必死で考える。
楓が隊士になることに、自分は何を以て認めるのか、と。