あまり人目につかない

隅の方のテーブルを選ぶと

彼は

先にあたしを座らせて

飲み物を買いに行った。


あたしは、その間に
携帯を取り出し

親に

帰りが少し遅くなると
連絡した。


携帯をバッグに戻す頃には

2人分のカップを持った
彼の笑顔が

すぐ目の前まで来ていた。


まずは、ひとくち…

ホットココアを飲んでから

あたしは話し始めた。


過去の出来事を思い出して…

なるべく感情的にならないよう

淡々と話すつもりで

あえて、彼の方を見ずに
カップに視線を向けた…



「中1の時…
一番仲が良かった子に

彼氏かできたの。」


その子が彼氏を紹介してくれた時から…


あたしの運命は

狂い始めたんだ…