ようやく

りっちゃん家に着いたけど


もう

時間が遅いので


りっちゃんのママが

うちとゆりっぺの家に
連絡してくれて


泊めてもらうことになった


みんなで

寝る準備をしていたら

りっちゃんが寝転がって

指先で、あたしの足を
ツンツンと突っついてきた


『真優花ぁ…どうなの?』


「どうって?」


『だからーっ
和野の事!どうなのよ?』


「な…和野くんが…何?」


りっちゃんが

聞き出そうとしてる事は

なんとなくわかった…


でも


あたしは恥ずかしくて…

とぼけていた



すると今度は

ゆりっぺが

あたしの肩に手を置いて

諭すように言った



『わかってるんでしょ…?

マユが

和野くんの事、好きなのか
聞いてるんだよ…?


ねぇ…どうなの?』



こういう時のゆりっぺは

いつもと違って、驚く程
ハッキリ言って来るから…

逃げようが無いんだよね…




「そんなの…
わかんないよ…

でも…
気には…なる…かも…?」

そこまで言うと

どんどん
顔が火照ってくる…



そんなあたしを、更に
2人が質問攻めにする



『一緒にいると
ドキドキする?』


…コクン…


『和野くんの事…
もっと知りたいと思う?』


…コクン…


『笑顔を見ると
胸がキュンとなる?』



……コクン…





目をキラキラ輝かせながら

次々に色々な質問をして


あたしが頷くたびに


すごく嬉しそうな2人…






『真優花…

あんた、和野に

恋しちゃったんだねっ』



たくさんの質問の後で


りっちゃんが


嬉しそうに言った…