―2日後―


和野くんが

また欠席した…



坂口くんの話だと


お母さんの術後の容態が

あまりよくないらしい…



『おーい、高瀬!』



いつものように3人で


話してると


担任が
りっちゃんを呼んだ


『お前…立花中だったろ?
和野の家、近くないか?』



『ん?近くはないけど…
遠くもないよ?』



『どうしても月曜までに
和野に提出してほしい
書類があるんだけど…

届けてくれないかな?』



りっちゃんは

一瞬あたしの方を
チラリと見てから



『いいよっ!』

と、返事した…




書類の入った封筒を
受け取ると

封筒の端で、手の平を
トントン叩きながら言った


『そーゆーわけだから…

今日、ウチに
遊びに来るでしょっ?』



「え?」



『いいじゃん!
付き合ってよー

帰り道でもないのに
わざわざ
届けに行くんだからさっ』



『明日は休みだしね…
久々にりっちゃん家の
わんちゃん達の
顔も見たいしっ!

行こうよ、マユ…』



ゆりっぺが

いつになく張り切ってる…




そして


…あたし達は

和野くんの家に向かった