『なになにー?
悠斗に惚れたってー?』



「えっ…」



坂口くんがやって来て

イキナリ
そんなこと言うから



なぜだか焦った
あたしの顔は

勝手に


真っ赤になってしまった…



あたしの反応を見て


一瞬みんなが
驚いたのがわかった…



これじゃ


みんなに誤解されちゃう…




『な…啓樹っ!
バカな事言ってないで
ちゃんと話しなよっ!

…ホントあんたって
デリカシー無いんだから』


りっちゃんがそう言って


みんなで笑ったけど…


完全に

笑顔がひきつってるよ


あたしも含めて…






何で…赤くなるんだろー


和野くんは…

ただのクラスメイトで…


それだけ…だよね?




『ハハッ…ごめんごめん…
で…なんだっけ?』


坂口くんが

少し気まずそうに


あたしとりっちゃんの顔を

見比べる



『だから…
和野が休んでる理由
でしょっ?』



『ああ…そーそーそーっ!
悠斗ねっ…



…あー、これ…

他の奴に…言うなよ?』