「ね、ねぇ
由希子は明日はどうするの?」
「あたし?
あたしは-…多分家で過ごすと思う
薫も久しぶりの日本での年越しだしね」
…そっかあ
薫くんがいるんだね、今年の年末は
きっと由希子の事だから
張り切っちゃうんだろうなぁ
「こんな事言ったら不謹慎かも知れないけど
薫くんがいなかったら…
瀬崎くんと?」
「…は!?遼!?
なっ何で?」
「由希子だって素直になればいいのに
まだ好きなんでしょ?
瀬崎くんの事」
私が由希子にそう言った途端
急にさっきと立場が逆転した
動揺する由希子
あのクールビューティが崩れかけてる