本当にカッコいい 渓ちゃんって
私を乗せて走る自転車の風が

なんかいい匂いで

幸せ





「奏、何処で落としたんだよ」
「分かんない…今日蓮と帰ってずっと話してたから落とした事も気付かなかったの」

「え、お前蓮に会ったの!?」

「あ…うん何かたまたま蓮が用事で私の学校の方の駅にいたから

ちょっ渓ちゃん前!前!」



蓮に会ったって言ったら渓ちゃんは驚いて後ろに乗っている私の方を振り向いた

その瞬間チャリがグワッて曲がった



「蓮今日何しに来たんだろ?」
「何かな~・・嫌な予感すんだよ」

「嫌な予感?」





いきなり黙り込む渓ちゃん
蓮…何かあったのかな?

渓ちゃんと蓮仲いいからなぁ…
やっぱ何でも知ってんだね、渓ちゃんは




そんな事を言っていたら
渓ちゃんの愛車は駅に着いた