外に出たら空がさっきまでの青空が一気に紅くなっていた

そんな風情に浸ってる場合じゃない…








「奏?」

「渓ちゃんっ!!」



そこに偶然学校帰りの渓ちゃんが通り掛かった
やっぱり一本遅い電車だった


「渓ちゃん悪いけどその愛車貸して!駅まで行きたいのっ」
「駅?何しにくんだよ」

「携帯っ携帯落としたの~!!」




半泣き顔で渓ちゃんに言った
私の携帯本当に見られたらまずいモノいっぱいありすぎる


「ほら後ろ 乗れよ、」

「え…いいの?」

「夜は危ないだろ?」







これこそ



不幸中の幸い


まさか今日一日で二回も渓ちゃんの愛車の後ろに乗れるとは