待ち合わせの場所に着いた小梅。時間になっても繭は来ない。


 いつもは時間通りに来るはずなのに…。


 心配になった小梅は電話をかけた。


 “トゥルルル…”と呼びだし音が三回なると声が聞こえた。



 『もしもし…』


 「繭?小梅だけど、どうかしたの?」


 『えっ?何の事?』


 「今日は一緒に、花火を見るって約束したじゃない。」


 『あっー!言ってなかったっけ?』



 小梅は“何の事?”と答えた。


 繭は思い出したように話をした。