綺麗に汗を流してお風呂から上がると、紗梛の髪は上にあげられていた。


 飾りには蝶のピンドメ。



 「お姉ちゃん、早く。彼氏が来ちゃう!」


 「分かったから。」



 紗梛に急かされながらも、着付けを始めた。あっという間に着付けは終わった。


 少し化粧をしている紗梛は、いつもより大人びて見える。



 「お姉ちゃんありがとう!」



 嬉しそうにお礼を言う紗梛は鏡で、全身チェックをしている。



 「あっお姉ちゃんは花火見ないの?」


 「もちろん見に行くよ。」



 笑って答える小梅。