「そうだよな。あの人が、SHIONの本当のお爺さんだしな。」


 「たしかに里谷浩太は俺の実の祖父だけど…」


 「まぁこれで、あの子を連れて来れるじゃないか。」


 「そうですね…これから小梅で遊べる。」



 怪しげに笑う詩音。



 「あんまりあの子で遊ぶなよ?」


 「分かってますよ。マネージャーもみんなに言わないで下さいよ。」



 笑って答える詩音に“分かってないな”と思いながら一言“あぁ”と答えるマネージャー。


 詩音と里谷浩太は血が繋がっている。


 これを知っているのは、本人達と事務所とマネージャーぐらい。