「ミアもさ…SHIONの事諦めたら?」


 「嫌よ、諦めない!最近のSHION…雰囲気が丸くなったし、カッコ良くなったから絶対に諦めない!」


 (これだったらSHIONも飽きるな。)



 そう思いながらも“そっかぁ”と答えるカズ。



 「それに…私と一緒にいたから、雰囲気が丸くなったと思うの。」



 嬉しそうに答えるミア。



 「ミアがSHIONを変えたって事?」


 「そうだよ!みんな言ってるし。」


 (みんな言ってんのか…すっげー勘違い。)



 そう思うカズの顔は引きつっていた。