それから、もう電話をしないと思っていた相手に電話をした。


 1回2回と呼び出し音がなる。


 5回目の呼び出し音が鳴ると、声が聞こえた。



 『もしもし。』


 「あっ梅です。」


 『小梅!?どうしたの?』


 「あの、お菓子の山は何ですか!?」



 強気な口調で話す小梅。



 『届いたのか。良かった、ちゃんと届くか心配だったから。』



 笑って答える詩音。



 「あんなの…急に贈られて来たら困ります!」


 『急にって…昨日話そうとしたんだけど。』》



 詩音の言葉に小梅は“へっ?”とマヌケな声になる。