「えっ私の前は…悪代官ですよ。」



 小梅は詩音を見て答えた。



 「悪代官?何をワケの分からない事を言っているんだ!」


 「そっちこそ。言っている事が分かりません!」



 そんなやり取りを見ていた詩音は笑っているー…。



 「アハハハッ…腹が痛てぇ…」


 「SHION…何で笑うんだ。」



 マネージャーは、詩音を睨むように言った。



 「だって…クスクス…ここまで俺を知らない女は初めて見たので。」


 「…たしかに。君は本当に…知らないのか?」



 マネージャーは小梅を見た。