(この母親は!)



 そう思う小梅だけど、日曜日は保護者として付いて行く事になった。


 ーライブ当日ー


 「じゃ行くよ!」


 「はい!」



 紗梛はいつも仲良しのミキを誘うと、三人は電車に乗って会場へ向かった。


 会場に着くと、開演前なのに人で溢れかえっている。



 「すっごい人!」


 「お姉ちゃん、ここで良いよ。終わったら連絡するね!」


 「分かった。楽しんでおいで。」



 「ありがとう」と言って、二人は中へと進んで行った。



 「さて…どうしようかな…」



 一人になった小梅は、予定がないため、会場の近くを歩く事にした。