「私は行かないから、友達でも誘ったら?」


 「でも…お母さんがお姉ちゃんと一緒じゃなきゃダメだって…」


 「そんなの良いじゃん。友達と行っておいで。」


 「お姉ちゃん…うん!」



 その話を聞いていた母親が話に入ってきた。



 「高校生だけじゃ危ないわよ。小梅も付いて行ってね!」


 「紗梛なら大丈夫だよ。」


 「ダメ!何かあったらどうするの?」



 必死に答える母親を見て、小梅は渋々と納得する。



 「分かった。行きと帰りは迎えに行くから。」


 「それならお母さんは、安心してライブに行けるわ♪」



 母親は鼻歌を歌いながら、部屋へと戻って行った。