「だっ誰があんたみたいな男…こっちから願い下げだ!
お菓子を弁償してくれるから、良い人だと思った私がバカだった。
もうお菓子はいらない…あんたなんかと連絡もとらない。この…悪代官!!」



 勢い良く詩音に言った後電話を切った。


 それを見ていた紗梛が声をかけた。



 「お姉ちゃん…どこ行くの?」


 「厠(カワヤ)!!」


 (トイレって言ったら良いのに…)



 と思う紗梛。これは二人が初めて会った日。


 これがきっかけで、小梅は大変な生活を迎えるとは…。


 まだ知らないでいたー…。