「そうなの!みんな結婚するの早すぎだよ。」


 「そう?あんただけだよ。今も彼氏がいないのは。」


 「うっ…ん」


 「まぁ慌てて、変な男に引っかかるよりは良いよ。」


 「そうだよね!」



 繭は「そのうち出来るよ。」と優しく言った。


 それから、何かを思い出したように話を続けた。



 「そうだ。ライブのチケット貰ったんだよね。私は行けないから小梅行ってきなよ!」


 「ライブ?私…興味ないよ。」


 「あんたまさか…まだあれを見ているとか?」



 繭は驚いた顔で答えた。