「し・か・も・タイミング悪く、他の女と寝ている所を私が見てしまったの!」


 「そっそれは酷い…」


 「でしょ。頭きたから一発殴って別れたよ!」


 「おぉ。さすが繭!」


 「これぐらいしないとね。」



 繭はグッと拳を上げて答えた。


 拳を上げる繭が「逞しく見える!」と思う小梅だった。



 「じゃ今は、誰とも付き合ってないの?」


 「それがね、別れた日に飲みに行ったの。そのお店で知り合っちゃって…」


 「その人と付き合い始めたの?」



 繭は嬉しそうに「うん」と答えた。