手にはナイフ。


 刺す気か…?


 その時発砲の音がした。

 ―――パンっ


 そして彼女を崩れた。


「里衣ちゃんっ!」


 俺は滑るように走って彼女を受けとめようとした。


 でも足りない。


 走ってる俺。
 そして…。


 ―――ツッ


「うっ…!」


 ナイフが俺の脇腹をかすった。


「里衣ちゃん!」


 体を引きずりながら寄ってくる里衣ちゃん。