部屋に着いて

わたしは玄関に立ち止まった。


最初に”今日は部屋にいれない!”
という決意と、怖い雰囲気の優ちゃんに
ストップがかかった。





けれど、今日の優ちゃんは
それ以上に強かった。





気がつくと私は…
いつもと違う優ちゃんの行為に
戸惑いながらも答え

その異常な行為に
何かを、嬉しく思っていた。






…そして半分悲しかった…






私は”誤魔化さないで”と叫んでいた。



でもいつもとは違い、優ちゃんの手は力を増すばかりで。



力ではかなわないのはわかってた…

でもいつも、

それでも、

私がダメなことは止めてくれたから…




私は強引に入る優ちゃんに

なんともいえない感情をもった。





『ごめん…』






全てが終わったあと、

優ちゃんはそう言った。


…………なんで?


やっとみえたと思ったのに…


『距離をおこう…』


そう言った優ちゃんを凝視していた。


わけわかんないよ…



私なら………



あたしの体も心も全部あげるのに…



………それさえ、イラナイ…?




『別れるなんて言わないでぇ…!』




本音…。





今さらもう…

離れるなんて考えられないよ…