優ちゃんを見つける時は

必ず隣に百合さんがいた。


楽しそうに笑う百合さんと優ちゃんが

私には入り込めない絆で結ばれてる感じがして

いつも嫌だった。



私、イヤな女なのかな…?



突然、優ちゃんの大きな声に
周りの人が一瞬、優ちゃん達へ視線を集める。



離れたとこにいたから
何を言ってるかは解んなかったけど、

雰囲気は解った。





まただ…。






優ちゃんが怒るのを初めてみた。


悲しそうに怒るんだね…



優ちゃんも自分の行動にびっくりしたのか

気まずそうに百合さんから視線を外した。



その先に私がいたんだね…。



優ちゃんが心を乱すのは
いつも百合さんのことなんだよ?


優ちゃんは気づいてないみたいだけど…。




そう思うと思わず目が熱くなって

涙がこぼれる前に優ちゃんから視線を外した。



…びっくりした顔してたなぁ。




優ちゃんは優しいから、
私が泣きそうになると温かい手で
慰めてくれる。


転ばないようにいつも事前に
支えてくれてる。



私に対しては

余裕すぎるくらい優しい顔しかみせてくれない。





飲み会が終わって、今日は珍しく二次会もなかった。



…当然か、、

部長の友達が異様な雰囲気じゃ…。