そういえば、ゆりなの友達は沙羅ぐらいしかいなかっような気がする。



ゆりなが友達の彼氏と寝たとか奪ったとか、そういう噂が流れるたびにゆりなの周りからは友達が消えていった。



「あっ、孝太!雪だよ!」


‐やばい、またぼぅっとしてた。ゆりながいたんだった。



「…ほんとだ。積もりそうだな」



「雪ってきれいだよね〜。」



そう言うと、ゆりなは俺の腕をひっぱって、キスをしようとした。



ゆりなの顔が近づいた瞬間、沙羅の笑顔が頭に浮かんだ。