教室の前に着くと、覚悟を決めた。
きっと教室に入れば―――…
――ガラッ
あたしは扉を大きく開けて教室の中へ入った…
――ガタン、ドガガーン!
的中した……
扉を開けると仕掛けてある、黒板消しの雨とチョークの粉入りバケツの頭かぶり……
「いっ……っ!」
久し振りな所為か、結構応えた。
「ギャハハハ!!金井、白髪のババアじゃん!」
「ホントだ!チョークで白くなってやんの」
チョークの粉で染まったあたしの髪は本当に真っ白だ。
「あ!そーだ」
そう言ってその女が取り出したのはバケツとそこに入った汚い水……と、モップ。