「あたしにもわからない。 でも、その時のあたしは嫌だったんだ。それはショックだったからだと思う。 だから、その日からあたしはその子を避けたんだ」 「え…それで、その子は……?」 「死んだよ……事故で。あたしが卒業する前の日にね……」 嘘、でしょ? あたし、無神経すぎる… 「ご…ごめん……」 「ううん、いいの。もう終わったことだし。 でもね、その子から教えてもらったことは沢山あるよ」 そう言って、真歩は笑った。