「あ、えと…あっ!なんでもない!!なんでもないよ!うん!!」

「そっか」


真歩は話を続けた。


「あたし、そんな中で友達が出来たんだ。

その人は、あたしとは正反対だった。そう…司みたいな……


その子はあたしの中学の後輩でね、ヤクザの娘だって知ってても全然そんな素振りは見せなくて、あたしは信頼してたし、大好きだった」

「そうなんだ…」

あたしはなんだかその子と重ねて見られている様に聞こえて、いいように思えなかった。